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NDフィルターとは?|使い方や選び方を解説

アクセサリー
この記事は約12分で読めます。

こんにちは、Yuu(@yuu_u1)です。

今回はNDフィルターの話です。

このフィルターをレンズに付けると、色々な撮影の表現ができるんですよ。

どんな表現ができるかと言うと以下のような写真です。

NDフィルターを使った代表的な写真は水の流れをシルクのようなきめ細かに表現したりする方法です。

これ以外にも使い方としては

・明るいレンズを晴天で使う時

・明るいところで人をブラしたり

・濃いNDフィルターを使うと昼間でも人が消せたり

・花火撮る時

・夜の車のライトの光跡を長く残す時

・動画撮影時(一眼動画やOsmo Pocket、アクションカメラなど)

などなど。

と言う感じで、NDフィルターを付けると写真の表現が大きく変わります。

この記事では、NDフィルターの選び方から使い方などを書いておきますので参考にして見てください。

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NDフィルターとは

NDフィルターって聞いたことありますか?

自分は、静止画の長時間露光や一眼動画でシャッタースピードを1/60sに固定して撮っているので、カメラライフには必須と言っていいほどのアイテムです。

NDフィルターって何ができるの?

NDフィルターとはカメラに入る光を抑える役割をするフィルターです。例えで言うとサングラスみたいなものです。

滝の流れ(水の流れ)を明るい環境で滑らかに表現できる

NDフィルターを使ってよくみる撮影例が滝の流れや水の流れを滑らかに見せる方法です。

昼間の明るい時間帯にもNDフィルターを使うことでシャッタースピードを遅くして撮影することが可能です。

例えば、シャッタースピードを昼間の明るい時間帯に「1秒」で撮ろうと思っても、絞りF値をあげて、ISO感度を100くらいの低感度にしても、光の量が多すぎて白飛びしてしまいます。

そう言う時に、NDフィルターを使って、入ってくる光の量を調整してあげることが可能です。

ストリートで人をブラしたい時

▼こんな感じでNDフィルターをつけるとF値とISO固定した場合、シャッタースピードを遅くすることが可能です。

ND未装着 シャッタースピード1/640s

NDフィルター装着 シャッタースピード0.8s

作例が悪いですが、NDフィルターをつけるとシャッタースピードを遅くすることが可能なので、人をブラして(残像)撮ることも可能です。

NDフィルター装着前:絞りF8 シャッタースピード1/500s  ISO100

NDフィルター装着後:絞りF8 シャッタースピード0.8s  ISO100

明るい場所でF値を開放にしたい時

他の使い方としては、明るい場所でF値を開放にして背景をぼかしたい時に有効です。

明るい場所で、開放F1.8なんかで撮影しようとすると、自分の使ってるミラーレス一眼はシャッタースピードが1/4000sが一番早いスピードなので、露出オーバーで明るすぎてシャッタースピードが点滅します。

そう言う時にもNDフィルターで光の入る量を調整して明るい場所でもF値を下げた背景をぼかした写真が適正な露出で撮影可能です。

一眼動画にNDフィルターは必須

基本的に動画撮影では、シャッタースピードはフレームレートの2倍が適正と言われています。(シャッタースピードが早すぎるとパラパラした映像になりすぎるため)

そのため一眼などで動画を撮る場合は、シャッタースピードを固定します。

例えば24pの撮影ならシャッタースピードは1/50s固定とか。(関西はフリッカーの関係で1/60sがおすすめ)

この1/50sってシャッタースピードは、昼間の晴天時に設定すると露出オーバーになります。

その場合にNDフィルターを付けて、入ってくる光の量を減光する事で適正な露出を保てます。

実は、Osmo PocketやGoPro,OsmoAction用のNDフィルターも販売しています。

Osmo Pocket
▲Osmo Pocketで撮影した動画 ▼ Osm

 

今書いてきたことは、実際に使って見ないと効果が分かりにくい話ですので実際にNDフィルターを使ってみて実感するのが一番だと思います。

 

ポイントNDフィルターを使うと、光の量を減らせるので明かるい場所でもシャッタースピードを遅くすることが可能です。

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NDフィルターの種類

NDフィルターを使ったら光の入る量を減らせることが分かりました。

続いては、購入する時に悩むNDフィルターの種類です。

NDフィルターの番号

NDフィルターは1種類ではなくフィルターの濃度が薄いものから濃いものまであります。

それを示すのが、ND○○とNDの文字の後のフィルター番号です。ND4,ND8,ND16みたいな感じで数字が入っています。

数字が大きいほど濃度が濃くなります。

フィルターで有名なKenkoには以下のことが書いてありました。

一般NDフィルター 高濃度NDフィルター
ND2~16の比較的濃度の薄いNDフィルター。

・若干シャッタースピードを遅くする

・開放F値がF1やF2などの

非常に明るい大口径レンズの開放側を、

晴天下屋外など非常に明るい環境下で

背景ボカシなどに使用する

 ND32以上の高濃度NDフィルター
  • 滝や海などの水の流れをシャッタースピードを
  • 30秒以上にした長時間露出撮影する
  • 町中の人混みを長時間露出で消す

※表は切れていますので右にスライドさせると全部見えます。

 

あともう一点、よく見るのが3段分のNDフィルターとか○段分という表記も目にします。

それは以下にまとめておきます。

絞り段数⇒ 1段 2段 3段 4段 5段 6段
NDフィルタ ND2 ND4 ND8 ND16 ND16
+
ND2
(ND32相当)
ND16
+
ND4
(ND64相当)

 

絞り段数⇒ 62/3段 7段 8段 8

2/3段

16

1/2段

NDフィルタ ND100 ND16
+
ND8
(ND128相当)
ND16
+
ND16
(ND256相当)
ND400 ND100000

可変NDフィルター

基本的なNDフィルターは番号が書かれている分しか光量を下げることができませんが「可変NDフィルター」と言って、一枚で複数のNDフィルターの効果をもつフィルターもあります。

2層式になっていて、上下を回すことでフィルターの濃度を変えれます。値段は高いですが、一枚あれば交換の手間が省けて便利です。

特に動画撮影時に持っておくと非常に便利です。

 

ポイント ・NDフィルターには濃さを示す番号があるよ。

・番号が大きいほど濃さが増します。

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どのNDフィルターを買えばいいの?

では、NDフィルターでできることが分かりました。そしてフィルターには番号があり濃さが違うことが分かりました。

では、知りたいのはどの番号がどんな効果があるかですよね。

どんな写真が撮りたいかで購入するNDフィルターは違ってくる

結局は、滝を滑らかに撮りたいとか、人をブラしたいとか、撮りたい写真によってNDフィルターの濃度を選ぶ基準が変わってきて、それによって効果は違ってきます。

 

フィルター装着後のシャッタースピードは以下の計算で求めることが可能です。

 

ポイントフィルターの番号」×「未装着時のシャッタースピード」→「装着後のシャッタースピード

例えばND16の場合 未装着時のシャッタースピードが1/250秒の場合

ND16×1/250秒→装着後のシャッタースピードは 1/15s

計算するのが面倒くさい場合はKenkoのサイトに表が載っていますので確認してみてください。

例:滝の流れを滑らかに撮りたい場合のNDは??

例えば、滝の流れを滑らかに撮りたい場合は、だいたいシャッタースピードは1秒前後で大丈夫です。別にそれ以上でも問題はありません。

 

これはあくまでも仮定で撮影環境にもよりますが、滝を撮る時に絞りF11で、その時シャッタースピードが1/60sならば、先ほどの表から見るとこの環境でシャッタースピードを1sにしようとすると、6段分のND64が必要になってくるわけです。

※この例はあくまでも一例です。晴天や曇りで明るさは大きく変わってきます。

NDフィルターは重ねて使用可能

先ほどの環境で滝の流れを撮ろうと思うとND64が必要になるわけです。

でも実はNDフィルターは重ね合わせると濃度を濃くすることが可能なんです。

例:ND64は、ND16 + ND4 なんです。

計算はNDのフィルター番号×フィルター番号で、その数字の効果と同じNDフィルターの濃さになります。

その方法でいくと、個人的な使用例で行くとND64を購入するのではなく、色々な使用用途を考えて、ND16とND4を買いますね。

個人の経験から

でも、今のは例えの数値の話なので、自分がNDフィルターを何枚も買ってきて、滝を撮りたいとか人をブラしたいとかとりあえずNDフィルターを買うとなったら、ND8(3段)ND16(4段)あたりを持っていると便利です。

そして、それを重ねてND128(7段)の効果が得られます。

さらに昼間のかんかん照りで長時間露光シャッタースピードを1秒以上に設定したい場合はND400やND1000がオススメです。

経験からいくとかんかん照りで、F11でND400を使うとシャッタースピード1秒くらいになります。それ以上のシャッタースピードを稼ぎたい場合はND1000やND400とND8とか組み合わせるといいです。

購入の注意

NDフィルターの購入で自分の失敗を含めて注意点を書いておきます。

 

1点目は、濃度の選び方です。

これは初めのころ全く理解してなくて適当に買ったので何回も買い直し何枚か無駄にしてきました。

この選び方は慎重にですが、先ほど上記で説明したあたりのNDフィルターで最初は問題ないでしょう。

 

2点目は、中国製などの安いNDフィルターはかなり解像度が落ちる点です。

NDフィルターは、濃さが増すごととフィルター径が大きくなるほど高くなるので、複数枚揃えようとすると、できるだけ安いのを購入したくなります。

一回、中国製のNDフィルターを購入しましたが、いくら安くても、もう2度と買うことはないです。かなり画質が悪かったです。

 

3点目は、フィルター径に注意です。

NDフィルターは、持っているレンズの径によって購入する必要があります。しかし、ND400とか高密度なフィルターや可変NDフィルターになると高額になってきます。

そこでオススメするのが、持っているレンズで一番大きいフィルター径のNDフィルターを買うことです。(でも、装着した時にNDフィルターの大きさとレンズのバランスもありますので好みに合わせて購入してください)

大きいフィルター径のフィルターを買う

今カメラに付いているレンズは49mmです。自分が持っているレンズでよく使う大きな径は62mmです。

ステップアップリングで調整

49mmから62mmに変換可能なステップアップリングを付けます。

大きくてもステップアップリングで取り付け可能

そうすることで、高額なNDフィルターは使い回しが可能で何枚も購入する必要がありません。

 

4点目は、重ねすぎるとケラれができる点です。

いくらNDフィルターを何枚も重ねることが可能でも重ねすぎると、写真の四隅に黒いケラれが生じます。

特に超広角レンズでレンズ保護フォルターを付けてそのままNDフィルターを重ねる時は要注意です。

ポイント・NDフィルターはどのような写真にしたいかで濃さを変える必要がある。

・不安なら重ねて使う複数枚購入しよう。

・オススメはND8,ND16,またはND400あたり。

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最後に

F11 シャッタースピード30s ND400+ND8

今回はNDフィルターについて書きました。

昼間にシャッタースピードを落としたり、長時間露光を撮ろうと思うとNDフィルターが必要になってくるわけです。

そして、夜の街中で車のライトをレーザーのように撮るにもNDフィルターは持っていた方がいい絵が撮れます。

F8 シャッタースピード25s ND16

都会の街中では、F11ぐらいに絞っても街の明かりでシャッタースピードは4秒くらいまでしか落とせません。そういう時にシャッタースピードを30秒くらいにしたい場合にもNDフィルターは有効になります。

ということで、NDフィルターをいつもの写真撮影にプラスすることで、全く違った雰囲気のある写真に仕上がるわけです。これに慣れると写真がまた一段と楽しくなります。

 

色々長々と書いてきましたが、特に昼間にすごく長い長時間露光をしない限りは、この本文で書いてきましたが、ND8,ND16、そしてND400があればなお楽しめます。

 

あと長時間露光する時は、三脚必須です。

 

ND使う主なシーンまとめ・明るいレンズを晴天で使う時

・明るいところで人をブラしたり

・濃いNDフィルターを使うと昼間でも人が消せたり

・花火撮る時

・夜の車のライトの光跡を長く残す時

・動画撮影時(一眼動画やOsmo Pocket、アクションカメラなど)

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