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RX100M6の動画性能レビュー

How to
この記事は約16分で読めます。

こんにちは、Yuu(@yuu_u1)です。

SONY RX100M6で撮影した動画を紹介します。

RX100M6はコンパクトなボディにも関わらず、24-200mmと広角から望遠までカバーできるレンズを搭載しているので、今までのRX100シリーズでは不可能だった映像も撮ることが可能です。

 

RX100M6は動画機としても以下の点で優れています。

ポイント・全画素読み出しによる4K(QFHD:3840×2160)動画記録

・ファストハイブリッドAF

・Logで撮影可能(S-Log2,S-Log3)

・HLG(Hybrid Log-Gamma)で撮影可能

・960fpsのハイフレームレートで記録可能

気なるRX100M6は動画機としてどうなのか?そしてRX100M5やM5Aとの動画性能の比較も合わせて書いておきます。

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RX100M6で撮影できる動画機能

撮ってきた動画を紹介する前に、RX100M6の動画機能を大まかに触れておきましょう。

RX100M6はコンデジとは思えない動画性能を搭載しています。

・撮影ファイル

XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠で撮影が可能です。

作業の負担が減らせるプロキシー記録に対応。僕は外出中にカフェなどで休憩するときにiPadにプロシキーファイルを送って、雰囲気を確認したりしています。

・主な動画撮影モード

4K:30p,24p、

HD:60p,30p,24p,120p(XAVC S)

・ハイフレームレート(HFR)

HD:240fps,480fps,960fps(XAVC S)

・レンズのズーム倍率

RX100M6は従来のRX100シリーズに比べて、ズーム倍率が24-200mmと遠くの物を切り取れる高倍率ズームを搭載。

▲今回紹介する動画のワンシーンですが、これが広角で撮った映像です。

▲同じ位置から撮影しましたが、ここまで大きく写す事が可能です。

・レンズの明るさ

上のズーム倍率がアップした事により、F値がf2.8-4.5と暗くなっています。

そのため暗所での撮影ではISOを上げるかシャッタースピードを遅くする必要が出てきます。

しかし、動画は僕の場合は遅くても1/30sが限界なのでISOを上げる事になってしまいます。

焦点距離 開放F値
24mm F2.8
25mm〜 F3.2
30mm〜 F3.5
40mm〜 F4.0
110mm〜 F4.5

↑静止画の時ですが焦点距離に伴うF値の変動

・ピクチャーピロファイルの追加

4K HDR、HLG(Hybrid Log-Gamma)撮影が可能なPP10が追加。また、S-Log3のPP8,PP9も搭載。

・AF性能

像面位相差AFセンサーの搭載により、「ファストハイブリッドAF」が動画撮影に対応

・タッチパネル搭載

タッチパネル搭載によりタッチフォーカスが可能になりました。ただし動画撮影時はファインダーを見ながらのタッチフォーカスは不可能です。

RX100M6のタッチフォーカス(タッチパネル)の使い方

・内蔵NDフィルター非搭載

内蔵NDフィルターが非搭載となり、フィルターアダプターを後付けしてNDフィルターを取り付ける必要があります。

補足サードパーティ製のフィルターアダプターが発売となりNDフィルターなどが取り付け可能になりました。

 

RX100M7/M6のフィルターアダプターを購入!NDフィルターが取り付け可能に!

 

RX100M2以前の純正のフィルターアダプター「VFA-49R1」も試しましたがレンズの大きさが異なるためにケラれが生じます。

・手ぶれ補正

動画時の手ぶれ補正ですが、インテリジェントアクティブという強力な手ぶれ補正が搭載されていますがFHDの時のみで、4K時は一番弱いスタンダードのみです。

・マイク端子

マイク端子は従来通り非搭載です。

・USB充電

USB充電をしながら撮影が可能です。

 

と、こんな感じで動画機能だけでも沢山あって、普段聞き慣れないプロ仕様の言葉も沢山出てきて理解不能ですよね。

なので、撮ってきた動画をそろそろ紹介します。

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RX100M6で撮る動画

それではRX100M6で撮影した4K動画です。いつものように大阪や神戸を撮影してきました。

夜中心の撮影です。

撮影の設定

撮影の設定は4K 24pで、RXシリーズ初搭載のPP10(HLG(Hybrid Log-Gamma))で撮影しました。

マニュアルモードでシャッタースピードは1/60sまたは1/30sでホワイトバランスはオートです。

三脚を使いフォーカスはマニュアルで撮影しています。

マニュアルフォーカス時のピント合わせの時の画面がRX100M5に比べて非常に見やすくなっています。

撮影したシーンの一部

神戸のハーバーランド付近で撮影

運よく綺麗な夕焼けに遭遇

階調が滑らかで美しいグラデーション

ワイド端でモザイク全体を撮影

上と同じ位置からコンチェルトをズームして切り取る

ちょうどコンチェルトが出航するシーン

ポートタワーとチャペルのライトアップが美しい

テレ端で撮影

高感度には強くなった

PP10は、S-LogのISO1000スタートと違いISO200スタートなので扱い易いです。

レンズが暗くなった事もあり換算110mmくらいからはF4.5となる為に、M6の高倍率ズームを活かそうと思うとISOを上げないとやっていけません。その為に今回はMAXでISO6400まで上げました。(低照度時)

撮影した印象としては、新しくなったBIONZ Xのおかげか、解像感も非常によくなり、また高感度に強くなったと感じました。

ISOを1000以上で撮ってるシーンが多い為にノイズは出ますが趣味で撮る範囲なら今回のノイズなら許容範囲です。

(編集時のノイズ処理は行っていません)

このシーンはテレ端でISO6400まで上げてます

夜でも大人気のスポット「BE KOBE」

▲このシーンが一番ダイナミックレンジの広さに驚きました。

「BE KOBE」のライトアップは非常に明るく周りは非常に暗く明暗差が大きいシーンですが、それを飛ばさないように撮るためには前にいる人は黒つぶれしそうなシーンですがしっかりと残ってくれています。

場所は変わって「ハルカス300」から

▲ズームで背景をボカす。


▲引くとこんな感じ。

大阪市内一望

ズームで通天閣。200mmのパワーはここでも発揮

大阪駅前第3ビルから

またまた神戸へ

いつもの石像を。後ろのボケ具合をテレ端でチェック

ダイナミックレンジも広くなり撮影や編集がし易い

HLG(Hybrid Log-Gamma)に対応した事で、ダイナミックレンジが非常に広くなり、M4の時と比べると白トビが起こりにくくなり非常に使いやすくなりました。

もうグレーディングの面から考えても、RX100M6はPP10の一択で撮影していきます。

 

僕はAdobeのPremiere Proを使って編集をしています。MacBook Proのモニターで4KHDR対応のモニターでは無いので簡易的なグレーディングです。

M4の時は看板を飛ばしていたシーン

↓2年前にRX100M4で撮影した動画

→ SONY RX100M4 | KOBE JAPAN Night View (YouTube)

いつもの大丸前にて

三宮駅の西側の飲屋街

大阪ミナミ 道頓堀

道頓堀の明るい看板のネオンの光も残しつつ、人の顔も分かるくらいのいい感じ。

グリコの前でポーズ

PP10撮影のカラーグレーディングなしの映像

PP10撮影のカラーグレーディングなしの映像も貼っておきます。今回の動画はこの中から一部使用しいますので、撮って出しが気になる方は確認して見て下さい。

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その他の動画撮影時の気になった点

オーバーヒート問題

基本的に1カット10秒ほどの撮影で1日に100カット以上撮るのですが、この動画は日が落ちてから撮影したので、オーバーヒートする事は無かったです。

しかし、別の日中に撮ったシーンでは、いままでのRX100M4α6300の時と同様に本体が暑くなり停止しました。

a6300などは、5月くらいの暑い時期から4K撮影ではオーバーヒートして停止していたので、暑い時期は長時間撮影には向いてないでしょう。

 

ポイントこ撮影したら小まめに電源を切ったりする事をおすすめします。

撮影していない間でも電源を付けっ放しにしておくだけで本体の温度が上昇します。

NDフィルターの問題

一眼動画をしている人には、動画撮影時に気になるのがシャッタースピードです。

自分は基本的に明るい時間帯は1/60sで撮影しています。どうしても無理な時は1/120sで撮影しています。

PP10はISO200スタートですが、流石に明るい日中でこのシャッタースピードは絞っても映像が飛んでしまいます。その為、NDフィルターが必須ですが、なぜかRX10M4同様に内蔵NDフィルターが廃止になり残念です。

先ほども書きましたが、この問題はサードパーティ製から販売されているフィルターアダプターで解決しています。

補足サードパーティ製のフィルターアダプターが発売となりNDフィルターなどが取り付け可能になりました。

 

RX100M7/M6のフィルターアダプターを購入!NDフィルターが取り付け可能に!

 

バッテリー

バッテリーの容量は小さいので予備で何本か購入した方がいいです。1本では足らないでしょう。

安い互換バッテリーってどう??RX100シリーズでは使わない事に決めました!

手ぶれ補正

動画時の手ぶれ補正ですが、HD時のインテリジェントアクティブは優秀ですが、4Kではスタンダードしか使用出来ないので評価はまずまずで、歩きながらの撮影はガタつきます。

ブレを防ごうと思うと今回使った三脚で固定するか、

α6400とジンバル FeiyuTech G6 Plusの組み合わせで4K動画撮影。

▲上の記事のようにジンバルを使って撮影する事をおすすめします。(この記事のG6 PlusはRX100M6も使用可能です)

チルト液晶の改善

間違ってファインダーのセンサーに近づいても液晶が消えない

これは地味に嬉しいですが、最近のαユーザーなら体験してると思いますが、液晶を傾けた時にファインダーの切り替えセンサーに近づいても液晶が消えない点です。

今までの機種ならファインダーのセンサーに近づくと液晶が消えてファインダーに切り替わっていましたが、そのイライラが無くなります。

あとチルト液晶に関して下方向に今までは45度でしたが、90度まで動くようになったのでハイアングルの撮影がより便利になっています。

スーパースローモーション撮影(HFR)

従来のM4やM5と同じ960fpsのスーパースローモーションで撮影可能です。

撮影の記録方法は、スタートトリガーと時間をさかのぼったエンドトリガー、RX100M6ではエンドトリガーの半分の時間をさかのぼったエンドトリガーハーフが追加されています。

バッファの容量アップで、撮影時間が長くなった事は嬉しいですが、その分記録に時間が掛かりその間はカメラが使えないのでキリのいいところでキャンセルして記録するようにしています。

スローモーションはほとんど試せてないので、M4で撮った時の作例です。こんな感じでスーパースローモーションが撮影可能です。

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撮影の設定

動画を素早くいつもの設定で撮影する為に、自分はメモリに登録して素早く呼び出せるようにしています。

基本の設定

・4K24p

・PP10 HLG(Hybrid Log-Gamma)

・マニュアルモードでシャッタースピードは1/60s

・ホワイトバランスはオート

この設定をMR1に登録して動画撮影時にすぐに呼び出せます。静止画に戻る時はPPの変更を気にせずに戻れるので楽です。

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最後に

RX100M6で動画を撮ってみましたが、基本的に最新の高性能な機能を詰め込んできており、他社のコンデジはもちろんミラーレス一眼の動画性能を上回るハイスペックな動画も撮れるコンデジに仕上がっています。

しかし、その反面デメリットも生まれています。

やはり本体が小さいので撮影時間やオーバーヒートやバッテリー問題は改善の余地がありますが、M4,M5そしてM6と、このあたりの問題はあまり進化していないので、スチルと共に動画もしっかり撮りたいならミラーレスのαを選んだ方がいいでしょう。

 

自分みたいに、コンパクトな機種で動画は1カット10秒程度撮影なら問題ないです。

もちろん環境によっては長回しでもオーバーヒートしない事も多々あるのですが、炎天下の元では長時間の4K撮影は向かないです。

あと、高倍率ズームを搭載してきましたが、これは非常に使えるアップグレードです。

そして全画素超解像ズームにすると400mmまで(正式には約12倍(4K)約16倍(HD))撮れてしまうのですから、このポケットサイズのコンパクトなボディだけで撮影の幅が広がります。

必要な部分のみダイナミックに切り取るのが非常に楽しくなります。

しかし、気になったのが高倍率ズームのおかげでF値が暗くなった件です。明るい場所での撮影は問題ありませんが、暗い場所ではISOを上げる必要が出てきます。どうしても望遠はいらないという人はRX100M5でいいでしょう。

 

1型センサーで最新のソニー技術の塊のカメラなので、そこから出てくる映像はスマホより美しく特に夜には綺麗な映像が撮影可能です。

最後にRX100M6とRX100M5と最近発表されたRX100M5Aの動画性能のスペックを表にまとめておきます。

基本的にレンズの明るさ以外はRX100M6が性能が上です。

※表の右が切れている場合は左にスライドお願いします。

RX100M6 RX100M5A RX100M5
画像処理エンジン 新しい

BIONZ X

ディテール再現性の向上
・高感度撮影における

ノイズ粒状表現の向上

・AFの速度と追従性UP

 新しいBIONZ X

ディテール再現性の向上
・高感度撮影における

ノイズ粒状表現の向上

・AFの速度と追従性UP

 BIONZ X
撮影ファイル XAVC S、AVCHD XAVC S、AVCHD XAVC S、AVCHD、MP4
主な動画撮影モード 4K:30p,24p、

HD:60p,30p,24p,120p

(XAVC S)

4K:30p,24p、

HD:60p,30p,24p,120p

(XAVC S)

4K:30p,24p、

HD:60p,30p,24p,120p

(XAVC S)

FHR HD:240fps,480fps,960fps HD:240fps,480fps,960fps HD:240fps,480fps,960fps
レンズ 24-200mm

F2.8-4.5

24-70mm

F1.8-2.8

24-70mm

F1.8-2.8

35mm換算値

(動画 4K 16:9時)

26-230mm

(手振れ補正スタンダード)

f=28-80mm

(手振れ補正スタンダード)

f=28-80mm

(手振れ補正スタンダード)

撮影距離 AF約8cm-∞(ワイド端時)、

約100cm-∞(テレ端時)

 AF約5cm-∞(ワイド端時)

約30cm-∞(テレ端時)

AF約5cm-∞(ワイド端時)

約30cm-∞(テレ端時)

ISO感度

(動画)

ISO125-ISO12800 ISO125-ISO12800 ISO125-ISO12800
最低被写体照度

(動画)

Auto:2.9lux

(SS1/30秒)

 

Auto:1.2lux

(SS1/30秒)

Auto:1.2lux

(SS1/30秒)

 

PP PP1〜PP7,PP8,PP9,PP10

(HLGとS-Log3が追加)

PP1〜PP7 PP1〜PP7
AF性能 ファストハイブリッドAF ファストハイブリッドAF ファストハイブリッドAF
チルト液晶  上に約180度、下に約90度  上に約180度、下に約45度  上に約180度、下に約45度
液晶 タッチパネル搭載 タッチパネル搭載非搭載 タッチパネル搭載非搭載
NDフィルター 非搭載 搭載

(3段分ND8相当)

搭載

(3段分ND8相当)

プロキシー記録 ×  ×
撮影ボタン シャッターボタン可能 シャッターボタン可能 RECのみ
 カスタムキー 動画と静止画で独立   動画と静止画で独立   動画と静止画で共通
バッテリー

使用時間

実動画撮影時

40分  35分  35分
   RX100M6  RX100M5A  RX100M5

※表の右が切れている場合は左にスライドお願いします。

RX100M6で撮影するタイムラプス

PlayMemories Camera Appsが非搭載になり本体単体でタイムラプスが不可となったために、タイマーリモコンを用いて初めてタイムラプス撮影し先行してYouTubeにアップしています。

タイムラプスの撮影方法

ソニー RX100M6 (M5A)でタイムラプスを撮影する方法 (RX10M4なども) | LifeStyle STANDARD

コメント

  1. Hiroki より:

    いつもブログ、Youtube拝見しております。本当に素敵なコンテンツをありがとうございます。
    自分はRX100M5を使用しておりますが、思ったような動画が撮れません。
    やはり、カラグレ無しでは、Yuuさんが投稿されているような作品は
    撮れないのでしょうか?

    SS1/30 F1.8 ISO640 で動画撮影しても、ノイズがかなり出てきます。
    DROやクリエイティブスタイルで改善するかもと思い、いろんな設定を試しましたが、
    うまくいきません。

    ぜひ、アドバイス頂きたく、何卒よろしくお願いします。

    • Yuu Yuu より:

      いつもありがとうございます!
      撮れる映像事態は同じですので、カラグレは雰囲気の違いが出るかどうかになると思います。
      しかし、色の力は大きいかもしれません。

      近々、M5のISO640辺りで動画を試してノイズをチェックしてみます。

      また返事します。

  2. Hiroki より:

    ご返信ありがとうございます!
    実は自分も神戸と大阪が近く、Yuuさんを通して見る普段行く街が、驚くほど魅力的に映っていて、創造意欲が高まっております。

    特に夜景において、ポートタワーの上部のライト部分(PORT OF KOBE)がはっきり読めるほど鮮明に映っており、撮り手のレベルの高さにも驚いてます。
    http://fuandstyle.com/photo/rx100-nightshot/

    RAW処理や、カラグレのチュートリアルもぜひお願いします!

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