こんにちは、Yuu(@yuu_u1)です。
α6600、ソニーのAPS-C機のフラッグシップが3年ぶりに発表されましたね。
この記事ではα6500使いとして比較を含めて思う事を書いておこうと思います。
▲一緒に発表されたα6100やα6400との比較は上の記事を参考に
α6600とは
・α6000シリーズのフラッグシップ機として登場したα6600。α6500の後継機です。
α6600は11月1日に発売予定です。
・『α6600』 ボディ 160,000円前後
・『α6600』 高倍率ズームレンズキット 200,000円前後
α6500の初値が14万円くらいだったので、α6600の初値は高くなっていますね。
ソニーストアでα6600を予約主な特徴は以下です。
・有効2420万画素のAPS-C Exmor CMOSセンサー
・5軸ボディ内手ブレ補正
・AF/AE追従最高約11コマ/秒連写、最高約8コマ/秒のサイレント連写が可能
・動画撮影時のリアルタイム瞳AFに対応
・235.9万ドットEVFを搭載
・92.1万ドットの180度回転背面モニター
・4K30p HDR
・PP(HLG/S-Log3,/S-Log2)
・マイク端子、ヘッドホン端子搭載
・バッテリー:NP-FZ100
・サイズ:120.0mm x 66.9mm x 69.3mm
・重さ:503 g(バッテリー・メモリーカード含む)
α6600とα6500の外観の違い
α6600とα6500の外観の違いを見てみます。
左がα6600で右がα6500です。
正面から見る限りではあまり違いは分かりませんが、グリップ部分の受信部が変わっています。
背面です。
カスタムボタンがC4まで増えています。フラッシュが無くなったのでそのボタンのところにMENUボタンがきています。
画像では分かりにくいですが、グリップの奥行きが増しています。
ヘッドフォン端子が追加されています。
上から見るとグリップが大きくなっているのが分かりますね。
そしてフラッシュが無くなっています。このフラッシュが無くなったのは、ダイヤルが少し内に移動しているせいかなと思ったりしています。というのも一番端のダイヤルはいつも端っこすぎて親指が辛い時があります。これが少し内に入るだけで操作性が変わるかもしれません。
α6600の180度反転の背面モニターとα6500の内蔵フラッシュ。
α6600とα6500のスペックの比較
α6600とα6500のスペックの比較です。全部ではないですが、気になるところを抜粋しています。
※表は左右にスライド可能です
α6600 | α6500 | |
APS-C
Exmor CMOSセンサー |
APS-C
Exmor CMOSセンサー |
|
画像処理エンジン | 最新世代のBIONZ X | BIONZ X |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
ボディ内手振れ補正 | 5軸補正 5.0段 | 5軸補正 5.0段 |
RAW+JPEG選択時に
JPEG画質の選択が可能 |
● | |
14bit RAW 出力 | ● | ● |
ピクチャーエフェクト | 8種類 | 13種類 |
AF測距点 | 425点(位相差検出方式)
425点(コントラスト検出方式) |
425点(位相差検出方式)
169点(コントラスト検出方式) |
AF速度 | 0.02秒 | 0.05秒 |
ロックオンAF | ● | |
瞳AF | リアルタイム
人物(左右瞳選択可)/ 動物 |
● |
露出補正 | ±5.0EV | ±5.0EV |
ISO | ISO100-32000
(拡張:下限ISO50、上限ISO102400) |
静止画撮影時:ISO100-25600
(拡張:上限ISO51200) |
シャッタースピード | 1/4000-30秒 | 1/4000-30秒 |
サイレント撮影 | ● | ● |
連写 | Hi+時:最高約11コマ/秒
Hi時:最高約8コマ/秒 Mid時:最高約6コマ/秒 Lo時:最高約3コマ/秒 |
Hi+時:最高約11コマ/秒
Hi時:最高約8コマ/秒 Mid時:最高約6コマ/秒 Lo時:最高約3コマ/秒 |
連続撮影
可能枚数 |
JPEG Lサイズ エクストラファイン:99枚,
JPEG Lサイズ ファイン:115枚, JPEG Lサイズ スタンダード:116枚, RAW:46枚, RAW+JPEG:44枚 |
JPEG Lサイズ エクストラファイン:233枚,
JPEG Lサイズ ファイン:269枚, JPEG Lサイズ スタンダード:301枚, RAW:107枚, RAW+JPEG:100枚 |
ファインダー | 0.39型
電子式ビューファインダー 2,359,296 ドット |
0.39型
電子式ビューファインダー 2,359,296 ドット |
ファインダー
フレームレート |
STD 60fps / HI 120fps | 1倍、2倍 |
背面モニター | 3.0型
タッチパネル 921 600ドット |
3.0型
タッチパネル 921 600ドット |
背面モニター
角度調整 |
カメラ背面に対して
上:約180度、 下:約74度 |
カメラ背面に対して
上約90°, 下約45 |
撮影時のモニター消灯 | ● | |
スマイルシャッター | ● | |
タッチシャッター | ● | |
タッチフォーカス | ● | ● |
最高動画記録画素 | 4K30p 100mbps | 4K30p100mbps |
ピクチャープロファイル | PP1-PP10 | PP1-PP9 |
HLG | ● | |
Log | S-Log2, S-Log3 | S-Log2, S-Log3 |
動画瞳AF | ●人物 | |
動画リアルタイム
トラッキング |
● | |
インターバル撮影 | ● | アプリ |
スイングパノラマ | ● | |
アンチダスト機能 | ● | ● |
Eye-Fi対応 | ● | |
マルチ/マイクロUSB端子 | ● | ● |
マイク端子 | ● | ● |
ヘッドフォン端子 | ● | |
内蔵フラッシュ | ● | |
バッテリー | NP-FZ100 | NP-FW50 |
静止画撮影可能枚数 | 液晶モニター使用時:約810枚 | 液晶モニター使用時:約350 |
USB充電 | ● | ● |
USB給電 | ● | ● |
質量 | 503g | 453g |
120.0x 66.9 x 69.3 | 120.0x 66.9 x 64.4 | |
発売日 | 2019年11月1日 | 2016年12月 |
価格 | 160,000円前後 | 113,330円(アマゾン) |
α6600 | α6500 |
AF速度や性能がUP
α6500とスペックを比較するとα6400と同等のAFの進化が目に付きます。
AF速度が0.02秒、測距点のコントラストが425点とα6400と同じに。
α6400を使っていて、α6500を使うと暗い時などのAFのもたつきは凄く感じられます。(α6400を使っていなかったらあまり感じる事はないのですが・・)
また起動速度やレスポンスも体感的に違うのでα6600は使いやすくなるでしょう。
あと、リアルタイムトラッキングやボタンを押さなくても自動的に合わせてくれる瞳AFは便利です。これもα6400を使っていてα6500に変えるとこんなにもっさりしてたっけ??って感じがするんです。
こんな感じで、α6400と同じ感じになるAFの進化は静止画や動画撮影において大きく違いが出てくると思います。
高感度の向上
α6600は静止画のISOは100-32000(拡張:下限ISO50、上限ISO102400)とα6500のISO100-25600(拡張:上限ISO51200)と比べると、進化しています。(拡張の下限以外はα6400と同じです)
いつもα6500ではISO3200を上限として設定していますが、もう少し上げてもよさそうです。
動画においても暗いシーンでISOを上げれますね。
180度反転の背面モニター
これもα6400同様に背面モニターが自撮り可能になりました。僕は自撮りしないので必要性をあまり感じませんが、VLOGを撮るときに活躍しますね。
HLGで動画撮影可能
▲α6400のHLG(PP10)設定で撮った動画
▲RX100M6のHLG(PP10)設定で撮った動画
α6400やコンデジのRX100M6ではすでにピクチャープロファイルPP10のHLGでの動画撮影が可能ですが、僕は基本的にLogじゃなくて、こちらのHLGで撮った方が好きです。編集もしやすく、ISOのスタートも低いので撮影しやすいです。
Zバッテリー採用で撮影枚数が増えます
フルサイズ機のα7IIIなどに採用されている、ZバッテリーがついにAPS-C機にも採用されました。
これによって撮影枚数が大幅に向上しています。
α6500は、液晶モニター使用時:約350でしたが、α6600は液晶モニター使用時:約810枚と1日の撮影で予備バッテリー要らない感じがします。
手ぶらでぶらぶらする僕の撮影スタイルとしては、予備バッテリーが減らせるのは凄く嬉しいです。
その関係かグリップや重さや奥行きはアップしています。
あれ?連写の連続撮影枚数が半分以下に
α6600の連続撮影枚数はα6500より減っています。
α6500の連続撮影枚数
JPEGエクストラファインL:233フレーム、JPEGファインL:269フレーム、JPEGスタンダードL:301フレーム、RAW:107フレーム、RAW&JPG:100フレーム
α6600の連続撮影枚数
JPEGエクストラファインL:99フレーム、JPEGファインL:115フレーム、JPEGスタンダードL:116フレーム、RAW:46フレーム、RAW&JPEG:44フレーム
α6600について思う事
待ちに待ったAPS-C機のフラッグシップの登場でした。
ここまでα6500との比較と共にα6600の進化を書いてきました。
正直辛口に書くと印象としては、α6400にボディ内手ぶれ補正が搭載されてバッテリーがZバッテリーになったという印象です。
ボディ内手ブレを待っていた人には待望の登場だと思います。
現に僕も手ぶれ補正無しのレンズを使う時は、α6400ではなくα6500を必ずと言っていい程使っています。
▲ a6500と手ぶれ補正無しのSIGMA 45mm F2.8 DG DNで手持ちで撮った動画ですが、手ぶれ補正が無いカメラに比べてガタガタ感が無く手振れ補正の効果が発揮してくれています。
しかし、手ぶれ補正が付いているレンズを使うならα6400で十分です。それはボディ内手ブレ補正とレンズ手ぶれ補正は同時に働かないからです。
あれキヤノン EOS M6 Mark IIの方が・・
先日発表されたキヤノンのEOS M6 Mark IIは9月下旬発売で税込 124,200円の10,000円キャッシュバック対象です。
有効約3250万画素のCMOSセンサーを搭載で、高画素でありながら14コマ/秒と高速連写性能。
約3250万の全有効画素がオートフォーカス用センサーとしても機能するデュアルピクセルCMOS AFなど、ちょっと気になる性能が・・
この辺りは完全にキヤノンの方がインパクトあります。
いつまでシャッタースピードの最速が1/4000s・・・
α6000シリーズは、ずっとシャッタースピードの最速が1/4000sなんですよね・・・
サイレントシャッターなどの電子シャッターを搭載しているなら、シャッタースピードも速くなるようにして欲しいです。
4K60pにまだ未対応
富士フイルムのX-T3は、すでにAPS-C機としては4K60pを搭載していますが、ソニーは未だに4K60pのミラーレスは出てきていません。
これはかなり多くの人が待っているのでは無いでしょうか?
画素加算のない全画素読み出しによる高解像4K動画記録は24pの時のみなので、ちょっとこの辺りはずっと変わっていないですよね。
タッチパネルでメニュー操作も可能にして欲しい
タッチパネルになったのはありがたいのですが、タッチフォーカスなどは便利で物を撮る時に活躍していますが、何故かソニーはメニュー操作まではタッチパネルで動かすことができないんですよね。
最近他社のカメラを使っていたら、メニュー操作のタッチパネルは非常便利に感じます。
ダブルスロットも欲しい
そろそろダブルスロットが欲しいですよね。
最後に
α6600とα6500を比べながらα6600について書いてきました。
実はα6500を購入したのは去年の11月ごろでα6300がダメになってきたので購入しました。そしてα6400共に今は使っています。先ほども書いたのですが、α6400と比べるとAFは違ってきます。α6400はAFやレスポンスに関してはストレスレスに近い感じです。
それが手ぶれ補正内蔵のα6500にプラスされる事は非常に歓迎です。予定としてはα6500から買い換える事になると思います。
しかし、α6600はもっと性能的に期待していた部分もありました。
RX100M7やα6400などの優秀なカメラの登場で、あまりサプライズ的な事は感じませんでした。α6400の上の機種なので手ぶれ補正やZバッテリーの搭載は当然だろうと思っていたのは確かです。
これでα6000シリーズはひとまず落ち着いた感じですかね。
エントリー:α6000→α6100
スタンダード:α6300(生産終了)→α6400
フラッグシップ:α6500→α6600
▲こうやって並べて見ると品番の意味が分かりますね。
α6400をスタンダード機と考えた時に、もう少し先ほど「α6600について思う事」でも書いた部分はフラッグシップとして欲しい機能でした。
まあ、その辺りは購入側からしたら要望以外の何者でもないので、α6600の発売日を楽しみに待っておきます。
(追記:本日9月3日にα6600とSEL1655のレンズを予約しました。まだ先なのでお金を貯めます)
▼α6500に関する記事
こちらの記事も参考に
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