今回はZV-E10IIとα6700の手ブレ補正の比較を紹介します。
両機種とも動画の手ブレ補正は「アクティブ」と言う名前が付いていますが、補正方法が異なります。
ZV-E10 IIは、「電子式」
α6700は、「光学式」
電子式、光学式にはそれぞれメリットデメリットがあります。
そのため、メリット、デメリットを知った上で活用するようにしたほうがいいでしょう。
一般的に、
電子式 (ZV-E10 IIなどアクションカメラなども)
メリット
・物理的な手ブレ補正を必要としないので、ボディをコンパクト軽量化できる
デメリット
・画角がクロップ(狭く)される
・解像度が低下する
・シャッタースピードを遅くすると残像ブレが生じる
・暗所で扱いにくい
▲ZV-E10 IIのクロップについては上の記事を参考に
光学式 ( a6700やα7SIII,7IV,7CIIなど)
メリット
・クロップが少ないため画質の劣化が少ない
・シャッタースピードを遅くできる
・暗所でも綺麗に撮れる
デメリット
ボディや価格が上がる
上記のメリットとデメリットを踏まえた上で比較を見ていきます。
ZV-E10 IIとα6700の手持ち歩き撮影の比較
ZV-E10 IIとα6700の手持ち歩き撮影の比較を行いました。
目次
00:00 はじめに
01:50 ZV-E10IIとα6700 手ぶれ補正の違い
04:01 キットレンズで手持ち歩きの手ブレ補正比較
04:45 おまけ α6700 新旧キットレンズ比較
05:17 サードパーティ製比較
06:36 ZV-E10II シャッタースピードに気を付ける
07:47 暗所比較
09:08 ZV-E10II シャッタースピードによる手ブレ補正の効きが変わる
14:23 まとめ
YouTubeに動画をアップしていますので参考に。
とりあえず、記事にも書いておきます。
レンズ別
04:01 キットレンズで手持ち歩きの手ブレ補正比較
04:45 おまけ α6700 新旧キットレンズ比較
05:17 サードパーティ製比較
純正キットレンズにて
04:01 キットレンズで手持ち歩きの手ブレ補正比較
ZV-E10IIの手ぶれ補正は前のモデルのZV-E10より向上しているため、シャッタースピードさえ気をつければOKです。
パッと見はα6700と区別がつきにくいですが、α6700の方が大きな画面で見たりすると補正されているのが分かります。
サードパーティ製レンズにて
05:17 サードパーティ製比較
今回の比較は
SIGMA 18-50mm F2.8とTTArtisan 10mm F2の2本で試しました。
ソニーのα6700やα7IV、7CIIなどの光学式の手ブレ補正は、サードパーティ製のレンズに最適化されていません。
一方、電子式のZV-E10IIはサードパーティでも純正でも効きの違いは無いようです。
サードパーティ製のレンズを使っている人はZV-E10IIが有利です。
シャッタースピード
06:36 ZV-E10II シャッタースピードに気を付ける
ZV-E10IIの手ブレ補正は、明るい時に手持ちで歩く場合は、できたら1/200s以上を確保したいです。
理由は冒頭の電子式のデメリットのところで書きましが、1/60sや1/30sで歩くと残像ブレが出るからです。
夜はできたら1/125sくらいで。
1/60秒の時
光学式のα6700はシャッタースピードを1/60や1/30と遅くしても、しっかり補正されています。
一方、ZV-E10IIはモーションブラーの影響で、残像ブレが出ています。
また、後ほど記載しますが、ZV-E10IIのアクティブはシャッタースピード(1/100s付近を境目)によって効きが変わることが分かりました。
1/60sや1/30sは、残像ブレが出て、さらに手ブレの補正が弱くなります。
1/200秒
ZV-E10IIの電子式はシャッタースピードを速くすることで、残像ブレがなくなります。
普通に歩いても大丈夫な感じです。
暗所
07:47 暗所比較
α6700は光学式の手ブレ補正なので、暗所でもシャッタースピードを気にせずに撮影できます。
そのため、暗い場面ではシャッタースピードを1/30sまで遅くして撮影しても問題ないため、ISO感度を下げて撮影可能です。
一方、ZV-E10IIは電子式で、シャッタースピードによっては残像ブレが残りますので、シャッタースピードを意識する必要があります。できたら1/125s以上がおすすめです。しかし、場所によってはフリッカーが出やすくなります。
またシャッタースピードを速くするとISO感度が上がり、画質が悪くなります。
そのため、ZV-E10IIで手持ちで歩く場合は、できたらF値の明るい(F1.8より明るい)レンズで、シャッタースピードを1/125sがおすすめです。
番外編
09:08 ZV-E10II シャッタースピードによる手ブレ補正の効きが変わる
今回、α6700と比較でZV-E10IIのシャッタースピードをあえて1/60sで撮影しました。
シャッタースピードによって、ZV-E10IIの手ブレ補正の効き具合が明らかに違いました。
おそらく、1/100秒を境目に、
1/100秒以上は効きが良く
1/80sくらいになると明らかに手ブレの効きが悪くなります。
これは立ち止まって停止して撮影した時も、ブレ補正の効きが違うのが分かります。
電子式の手ブレ補正は、読み込んだ映像をもとに、次に撮影された映像と比較してずれを補正すると思いますので、止まっていてあまりブレの変化がない時でも効きが変わるのは、こう言った仕様にしているのでしょうか?
気になったので、ソニーのカスタマー窓口に問い合わせすると、
回答としては、この仕様を確認して頂きました。
シャッタースピードで手ブレの効きが自動調整されるとのことです。ただ、詳しいことは調査データが必要とのことで現段階ではお答えできないとのことでした。
一応、同じような内容を記事にしました
まとめ
ZV-E10IIとα6700の手持ちでの手ブレ補正の効きを比較しました。
ZV-E10IIは前のモデルのZV-E10より手ぶれ補正の効きは良くなっています。
そのため、α6700との比較も気になり試してきました。
結果をまとめますと、
純正レンズや暗所でよく使う人は、α6700の方が有利です。
サードパーティ製レンズを使う人はZV-E10IIの方が効きが良いのでおすすめです。
しかし、暗所やシャッタースピードによって手ブレの効きが異なるZV-E10IIは扱いに注意した方がよさそうです。
おすすめレンズは
出来るだけF値の明るいレンズをおすすめします。サードパーティ製でもOKです。
その他、明るい単焦点レンズ
今回は手ブレ補正の面からVLOGCAM ZV-E10 II の性能を見てみました。
これを踏まえた上で、それ以外の性能は前モデルよりも非常に使いやすくなりレンズを交換できるというメリットがあるので、ZV-E10IIを活用する参考にしてもらえたらと思います。
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