APS-Cユーザーにとって「35mm相当」の画角は、スナップにも日常にも万能。
今回は TTArtisan AF 23mm F1.8 を実際に使用して、その描写力・質感・使い勝手をレビューします。
価格はなんと2万円台。それでいて、描写は“オールドレンズの味わい”を持ちつつ、AFも搭載した実力派です。
商品提供:TTArtisan
スペック概要
APS-C用の23mm F1.8 単焦点レンズです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 焦点距離 | 23mm(35mm換算:35mm相当) |
| フォーカス | AF |
| 開放F値 | F1.8 |
| レンズ構成 | 9群11枚(EDレンズ2枚、高屈折レンズ1枚) |
| 絞り羽根枚数 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 0.3m |
| フィルター径 | 52mm |
| サイズ | 約Φ65×60mm |
| 質量 | 約210g |
| 対応マウント | Sony E / Fujifilm X |
主な特徴
■ コスパ抜群の2万円台レンズ
純正レンズでは味わえない「個性」と「価格のバランス」が魅力。
Sony EマウントとFuji Xマウントに対応し、APS-C機ならどちらでも使えます。
ZV-E10IIやα6700との相性も抜群で、キットレンズからのステップアップに最適です。
■ デザインとビルドクオリティ

金属外装のアルミニウム合金ボディで、価格以上の見た目です。




ZV-E10 IIに装着

α6700に装着
手に持つとずっしり感はありますが、約210gと軽量で扱いやすい。

付属品は薄めの花形フード
エンドキャップには、USB Type-Cポート搭載でファームウェアアップデートも可能です
実写レビュー
■ スナップでの使いやすさ
















開放F1.8なら、被写体をしっかり浮かび上がらせながら背景を自然にぼかせます。
距離感の取りやすい35mm相当の画角は、街歩きや旅行にもピッタリ。
光と影のコントラストが強い場面でも、立体感のある描写をしてくれます。
「F1.8開放の柔らかさ」と「F4〜5.6のキリッとした解像感」のバランスが秀逸。
■ 周辺減光と味のある描写


開放付近では周辺光量落ちがやや目立ちますが、これが逆に“雰囲気”を出す。
写真全体にクラシックなトーンが加わり、被写体を引き立ててくれます。
■ モノクロとの相性◎






コントラストの効いた光の描写が得意なので、モノクロ作品にも向いています。
街の陰影や人物の表情を“ドラマチック”に切り取れる一本。
■ 夜間撮影でも強い





開放F1.8の明るさは、夜スナップでも大きな武器。
ISO感度を上げずに、自然な光で撮影できます。
小型ボディのZV-E10IIとの組み合わせなら、気軽に持ち歩けるレンズです。
しっかり三脚に固定して夜景撮影も





動画撮影での印象
フォーカスブリージングが比較的目立ちます [11:33]。
ピントの移り変わりが自然で、背景ボケを活かした表現がしやすいです。
ZV-E10IIでのAF動作もスムーズ。
映像の“味”を重視するVlog撮影や雰囲気動画にぴったりです。
TTArtisanらしい描写傾向
純正レンズのように「解像一辺倒」ではなく、
どこか懐かしいオールドレンズ風の空気感をまとった描写。
被写体と背景の境界がやわらかく、立体感を感じさせます。
気になる点としては逆光耐性はあまり強くない点です。
ゴーストが出やすいです。
まとめ:2万円台で手に入る“描写の個性”
こんな人におすすめ
- キットレンズから一歩進みたい
- 明るい単焦点でスナップを撮りたい
- オールド風の描写が好き
- 軽量で安価な常用レンズを探している
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▲レビュー動画




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